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経済学部60周年記念 & 経済学部同窓会10周年記念 第1回講演会 が開催されました。

 2009年5月14日(木)夕刻より青山キャンパス総研ビルにて、経済学部同窓会の提供で『経済学部60周年記念・同窓会10周年記念・第1回講演会』が開催されました。
はじめに太田義夫同窓会会長が「同窓会が開催する講演会は、通算13回目となったが、学部・同窓会ともに節目の年を迎える本年は、それを祝してなるべく多くの講演会を開催していきたい」と力強く挨拶されました。
続いて本日お迎えした講師、東京大学生産技術研究所の山本良一教授の紹介があり、いよいよ「地球環境問題を考える!」の講演に移りました。

20090517a  山本先生は環境問題における日本の第一人者であり、世界的にも活躍されているだけに、説得力のあるお話に聴衆はぐんぐんと引き込まれていきました。
山本先生は、①温暖化が急激に加速して危機的状況にあること ②既に温暖化の悪影響が地球のあちこちで出始めていること。③温暖化防止にはサステナブル経済を実現するための「グリーン革命」と人口の抑制が必要であることを述べられ、特に危機的状況はもう間近に迫っており、残されている時間は10年~20年と、当初の予測よりも早く温暖化が進んでいるほど待ったなしの状況で、世界が革命的にあらゆる手段を尽くさなければ、間に合わないところまで来ていると力説されました。世界は低炭素社会に向けて急速に動き出しましたが、社会のシステム変革が必要である。それには従来の経済のルールを思い切って変えるしかなく、工業経済から脱却し、環境経済、エコイノベーション、エコビジネスによって、地球温暖化に立ち向かうしかない。もはやGDPで経済の発展を図るなどというのは大間違いである、と世界中の具体的で豊富な事例・写真を挙げたお話しに、今まで考えていたどころではない環境問題の深刻さに背筋が寒くなるほど、一同思いを新たにしました。

20090517b  地球環境の悪化は、環境破壊にとどまらず水、資源、土地を奪い合う「気候戦争」を引き起こす要因ともなり得、2003年のスーダンでの気候虐殺はその一例であって、人類のモラルの崩壊を生む可能性があること、更に核戦争まで含んだ安全保障の問題とも直結していると、われわれに突きつけられた事実の厳しさが指摘されました。
会場には年代も様々な同窓生に混じって、学生の姿も見られましたが、山本先生の「今の20代、30代の若者は、今後人生のすべてをかけてこの地球環境問題に取り組んでいかなければならないだろう」との言葉に、もっと多くの在学生にこそ聞かせたい話であったと思われました。

経済学部同窓会は、7月2日に次回講演会を開催する予定です。今後の講演会にも、どうぞご期待ください。
 
山本先生の主な著作:『地球温暖化地獄』、『気候変動+2℃』、『サステナブル・カンパニー』『1秒の世界』(以上 ダイアモンド社)など多数。