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新入生の皆さんへ

新入生の皆様
ご入学おめでとうございます。
入学は人生の一つの大きな節目となるように、日本の社会でも4月1日付で新年度の様々な変化があります。その一つとして、電力の小売自由化が始まります。東日本大震災から5年が経ち、復興のあり方、原子力発電のあり方、将来のエネルギー戦略、地球温暖化問題、などにも関連していく問題です。私たち国民の生活基盤も目に見えない一歩を踏み出します。

夏の参議院選挙に向け、消費税率の再引上げ反対論も浮上しています。経済成長への影響から望ましくないという意見もありますが、高齢化によって増え続ける社会保障の財源をどうしたら良いでしょう。赤字財政を続け、負担を将来世代に先送りして良いのでしょうか。

経済は複雑で難しいと思われがちです。しかし、私たち誰もが社会の一員として生活することで経済活動の一端を担っています。言葉の通じない国に行っても、身振りや手ぶりである程度の用を足すことができるかもしれません。しかし、外国語の文法を学び、ボキャブラリーを増やし、読解力や会話を身につけることで、自分の意思を発信する重要なコミュニケーションの手段になります。

経済学は、社会科学の中で最も体系化された分析手法を築いてきました。経済学を学ぶことで、世界や時代の動きの本質を論理的に理解する力が身に付きます。それを応用することによって、他人の意見に左右されることなく、自分自身の考えを形にすることができます。選挙権が18歳に引き下げられ、皆様にも社会の一員として考えていただきたいと思います。

経済学部は、青山学院大学の中でも古い伝統を持つ学部です。時代の先端を行く青山の地で、伝統とその進化を感じつつ、自分自身の将来を見通す力を育んでください。

2016年4月1日
経済学部長 中村まづる